趣味
2023年07月25日
「濡れた花びらビニール傘に描く我が身の花模様」2023年7月入選作品|老友都々逸
老友新聞2023年7月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
濡れた花びらビニール傘に
描く我が身の花模様
王田 佗介
花びらが自身を使って、人の差す無地のビニール傘に花模様を描く、という幻想が素晴しい。
地の位
山の湯宿で見知らぬ人と
四方山話のつきるまで
鈴木 とく
「見知らぬ人」が「気の合う人」で、つい昔話や世間話をしてしまうという喜び。最近私にもそうしたことがありましたよ。
人の位
本読む尊徳柴負いながら
歩きながらのスマホ族
岸 慶子
「芝刈り縄ない草鞋を作り 親の手助け弟を世話し 兄弟仲よく孝行尽くす 手本は二宮金次郎」(尋常小学唱歌第二学年用)を思い出します。どこの学校にも銅像が在りましたね。
三 客
かけっこ一番べんきょう一番
八十六歳好き一番
櫓木 香代子
ご自身のお若い頃からのお気持ちなのか、それともお孫さん(又は曾孫さん)への励ましの言葉なのか?とに角、人生「一番」でなければ、お気に入らないご様子ですね。
《「母の日」二題》
※偶然似た情景の二作が揃いました。
息子小遣い娘柿寿司
とびきりうれしい母の日は
岡本 政子
今日は母の日長男来たり
寿司でお祝いしましたよ
藤本 洋子
どちらも御寿司で、母子水入らずのお祝いをなさったご様子。喜びの限りです。
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