趣味
2023年01月23日
「コロナなんかは 何処吹く風と 村が賑わう 秋祭り」2023年1月入選作品|老友都々逸
老友新聞2023年1月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
コロナなんかは 何処吹く風と
村が賑わう 秋祭り
鈴木 とく
流行病なんぞに負けない人々の秋祭りに心が浮き立ちます。
地の位
良くも悪くも 自分の心
次第とわかった 幸せは
岡本 政子
「幸せ」だけで無く、自分の心に左右されることは沢山ありますね。
人の位
トーフ人参 白菜キノコ
一人牡蠣鍋 深む秋
藤本 洋子
秋の夜のひとり鍋。湯気まで見えてきます。
五 客
俺が米寿で お前が喜寿で
休んで行こうか 峠茶屋
王田 佗介
ご夫婦で御長寿のふし目を迎えるとは実にお目出度いこと。人生の峠茶屋を見つけて、祝い茶屋に腰を下ろすチャンスですね。ふっくらとした作品になりました。
皆既月食 固唾を呑んで
抱く遺影と 観る今宵
手銭 美也子
私もその晩は家の外に出て眺めました。
今日はバカボン 娘に預け
出かけて見たけど 落ちつかず
櫓木 香代子
ご主人をバカボン・我がままと仰りながら最も気に掛けている訳ですね。
草に隠れた 防空壕の
跡が 平和を見つめてる
倉澤 登美子
戦争中の防空壕の跡がまだ残っていることに驚異を感じました。平和なのですね。
家族だんらん 平和の証し
永久(とわ)に続けと 願う日々
菊地 幸子
ハガキに一章だけで無く、複数章(五章迄)書いて投吟して下さい。選者に選評をさせて下さい。
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