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三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

2025年03月27日

第43回「七代目円楽襲名!」

春ですね。
とはいえ雪が降ったかと思うと東京ではすでに夏日を記録したりと、三寒四温というより三寒四暑ぐらいなかんじですが。
新生活の準備で忙しい方もいらっしゃるかと思いますが、わが五代目円楽一門会にも【新】が誕生しました。
七代目三遊亭円楽、です!
うちの師匠好楽のご子息、三遊亭王楽師匠がご自分の師匠五代目円楽の名前を継ぎました。
父親には入門せず、父親の師匠に入門したので、親子なのに兄弟弟子という不思議な関係。
それが25年経ち、うちの師匠からすれば息子が円楽師匠の名前を継いだのですから、喜びもひとしおでしょう。

不肖私めも襲名披露のお手伝いを微力ながらさせて頂きました。
スタートは襲名発表の記者会見から。
会場は日比谷の東京會舘。
言わずと知れた高級パーティー会場です。
なにしろ控室の窓から皇居がのぞめます。
着替えるだけでちょっとした不敬罪な気分…
もちろんカーテンは閉めてますが。
とはいえ記者会見だけなのに東京會舘。
記者さんがご祝儀くれるわけじゃないですからね。
下世話ですが、いくらかかるんだろう…と勝手にソワソワします。
ケータリングのサンドウィッチも一皿で多分わが家の食費3日分くらいだろうなぁ、とか。
ただそれだけ円楽を継ぐ、ということは重いことなのだと実感しました。

そしてそこから数ヶ月、宛名書きや席次決め、名簿作成などパーティーの準備のお手伝いをし、ついに先月が披露宴。
落語界、演芸界から東西の重鎮がお集まりとなり、重々しい雰囲気になるかと思いきや、うちの師匠や七代目円楽師匠のお人柄から穏やかなあたたかい宴でした。
といっても我々二ツ目は裏まわりの仕事をしていたので中の様子をきちんとは見られていないのですが、終宴後の雰囲気で推察出来ます。
あと後日読んだ高田文夫先生のコラムとで。
師匠がテーブルインタビューでご祝儀の額を聞いていたそうです(笑)
さすが師匠…
喜びの表し方が独特…

今回のお手伝いで周りへの気の使い方など本当に勉強になりました。
どうしたら皆さんに楽しんでもらえるのかを常に考えるという。
これはもう落語にも通じることですね。
ただ自分が真打になる時は、予算的にすべてをビジネスホテルの朝食会場で済ませたいなぁ、などとよからぬことも頭をよぎりました。
好きなもの食べられていいと思うんですけどね。
カレーもあるし。
酔っ払ったらそのまま泊まってもらってもいいですし。
ポイント貯まるし。
ダメですね、すみません。
立派な会場でパーティーが出来るよう精進いたします。
七代目はこれから全国各地を回りますのでぜひご近所にいらした際は足をお運び下さい!

お知らせ

春のぽんまつり’25~珍品ネタだらけ~
日時:3月29日(土)18時開演(17時半開場)
会場:ひらい圓藏亭
料金:1500円

定例落語会
ぽん太ラボvol.52
日時:4月19日(土)14時開演(13時半開場)
会場:鈴座Lisa cafe
料金:2000円
予約:pontathe2nd@gmail.com

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三遊亭ぽん太
  • 三遊亭ぽん太
  • 落語家
  • 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて180席以上ある
  • ぽん太さんのHP
    https://pontathe2nd.amebaownd.com/
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