三寒四温で春がだんだんと近づいて参りましたね。
案外植物園や庭園が好きなぽん太です。
二月と言えば個人的に誕生日(24日)と入門記念日(23日)があるのでなんとなくメモリアルな月です。
それと寒さも底となり春の気配を感じるので自分の誕生日周辺は結構好きです。

さて、我々落語家は有り難いことによく頂き物をします。
誕生日プレゼントやバレンタインデーのチョコ、またお正月のお年賀などもそうですし、旅の仕事で行った先の主催者の方からのお土産など色々です。
おかげで食費が浮いております(笑)
お客様から、どんな物が喜ばれるのかと聞かれることもあるので答えてみようと思います。
あくまで個人的な意見ですのでそこのところはご容赦下さい！

差し入れで喜ばれる物は、やはり欲しいけど自分では買わない物。
ちょっと高い缶詰めやお菓子はもう無条件に大好きですしワインなども最高です。
寄席や大勢の方が出る会などでは小分けされてるカツサンドやフィナンシェ、マドレーヌなども各々持って帰って食べる事が出来るのでありがたいです。
お煎餅は歯が悪い方は食べられなっかたりするので案外注意がいります。
その点和菓子では羊羹が日持ちもするので最強だと思います。

ただありがたくない戴き物もあります。
一升瓶です。
もちろん私が自分で主催している会に持ってきて頂くのは本当にありがたいですし美味しく頂いておりますが(そのためにいつもキャリーバッグに余裕持たせてます！)、問題は師匠のお付きの時です。
前座時分、師匠のお付きで行った北海道で一升瓶二本の差し入れが来た時はめまいがしました。
師匠好楽が酒好きで有名なのでお酒のお土産はよくあるのですが一升瓶二本は結構な破壊力でした。
自分の荷物に師匠の荷物、そして一升瓶二本。
これを持って羽田空港を移動してる時、タクシー乗り場までが無限に感じられ、小学生の頃の鞄持ちで負けた気分でした。
ちなみに私は小学生の時、じゃんけんで負けて友人のランドセル四個を持ちながらのそのそ歩いてたら車に轢かれました。
気をつけましょう。
ちなみに先代圓楽師匠は巡業先で米20キロをもらったそうです。
その時の前座の絶望的な顔が目に浮かびます(笑)

また某師匠がある地方で落語会をやった際打ち上げがあり、その地域の名産品のしいたけを使った料理が出まして。
「美味しいですね！」と絶賛したら、気をよくした町の人たちがお土産に持たせてくれたそうです。
しいたけの原木を。
抱えて新幹線に乗ったとか。
お気持ちはありがたいのですがぜひもらう側の事も考えましょう(笑)

全国の落語好きな皆様にお伝えしたいのは、師匠方にお酒をプレゼントしたい時は自宅か事務所に送る。
もしどうしてもなにか手土産を、と思った時は小分けされている珍味にしましょう。
新幹線でも食べやすいです。
一門の先輩で頑張って一升瓶を持って帰ったのに瓶同士がぶつかって師匠の家で割った人もいますので同じ悲劇を繰り返さないためにもぜひ。
それできっと前座からの好感度があがるはず！
ただ、本当にお伝えしたいのは、会場に来て頂けるだけで十分ありがたいので余計なお心遣いは無用です。
たくさん笑ってもらえればそれで美味しくお酒が飲めます。
そのお酒は自分で買いますので！

お知らせ

トルコ・シリア地震被災地支援落語会
日時・3月11日(土)19時開演
会場・梶原いろは亭
料金・予約、配信2500円
出演・柳亭信楽、三遊亭ぽん太、立川かしめ、林家きよ彦、富士綾那、ゲスト:三遊亭兼好

ちょちょら組#16
日時・3月18日(土)18時開演
会場・お江戸両国亭
料金・予約2200円、当日2500円
出演・橘家文吾、柳亭信楽、三遊亭ぽん太、立川かしめ
ご予約、お問合せ・pontathe2nd@gmail.com