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コラム

2024年06月07日

第12回 高雄港~台湾最大の港湾

『気ままにまち巡り』もついに日本を飛び出しました。コロナ禍で国外に行くこともままならない3年間でしたから、やっと~という思いです。今回は麗の島台湾の高雄港。高雄は台湾第二の都市です。
高雄港は台湾最大の港湾で世界でも12番目という規模の立派な港です。横浜港からのんびりとクルーズ船で3日間の航海日を経て、石垣島の先はもう台北、さらに南へ航海すると高雄港です。
高雄港は大型客船の受入可能で、悠々と泳ぐクジラにも見える台湾最大の金属製3Dカーテンウォールからなる、波と海洋のなだらかさをイメージした曲線で構成される近代的なターミナル。2022年6月に完成し、地上15階、地下2階建ての上層階はオフィスビル、展望台もある海の玄関口です

近代的な国際貿易港
アート楽しめる観光スポットも

ターミナルは有人の出入国審査窓口22箇所と無人の自動化ゲート4台が設置され、高雄港を母港とする場合は1時間あたり2100人、寄港地とする場合は1時間に3500人の通関が可能。そして最大で25万トンのクルーズ船が入港出来る近代化された建物です。
港周辺には現代美術を楽しめる「ピア2アートセンター」や複合施設「KW2」など観光スポットが充実しています。新しいクルーズターミナルとして高雄のランドマークとなっています。また、港からすぐの「高雄ハーバーブリッジ」はピア2アートセンターとKW2を結ぶ歩行者専用の橋で水平方向に旋回する珍しい橋です。

浅野財閥創始者
浅野総一郎氏が築港

最後に、国際的港湾といわれる高雄港の築港を成し遂げたのは、一代で「浅野財閥」を作りあげた浅野総一郎氏です。日本内地では「京浜工業地帯」を生み「京浜工業地帯の父」「日本の臨海工業地帯開発の父」といわれ、セメント工業から事業家となり欧米の近代的な港湾施設に影響を受け、国内で埋め立て事業を成功させました。

ロシア革命が起きた大正6年に、インフラ整備が整いつつあった台湾全土にセメントを供給し、台湾の近代化と打狗港(高雄港)の発展に大きく貢献しました。台湾では高雄港を開発した日本人として大きな足跡を残しています。今日まで台湾を代表とする国際貿易港としての地位を不動にしている高雄港の基礎をつくったのが、難事業を遂げた日本人の浅野総一郎だったのです。

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