コラム
2017年05月25日
特養老人ホーム入所待機者、減少したもののいまだ30万人超…働き手の処遇改善策が必要
厚生労働省は2016年の特別養護老人ホームの入所待機者を36万6千人と発表しました。
09年に40万人、13年50万人…と増え続けてきた数字が減少に転じた形です。
15年4月から入所要件が「要介護度3以上」に変更されたことが主な要因とみられます。
減少したものの36万人が依然として入所できていない事実は看過できません。
施設が不足しているのかといえば、そうともいえません。厚労省が民間シンクタンクに依頼した別の調査では、職員不足などの体制不備が理由でベッドに空きがある特養施設が約1割に上るとの結果が出ています。「器」をつくっても、そこで働く「人」が足りず、入所者を受け入れられない状況は深刻。
人手不足の根本的な原因である劣悪な処遇(低賃金・長時間労働)を改善することが喫緊の課題です。
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