コラム
2016年08月25日
平和な卒寿を迎えたい…半年差で玉砕免れた者の願い
(島根県 S・M)
山や海の幸に恵まれ、島国日本は世界でも屈指の長寿国となりました。これも平和国家の象徴と思い、感謝して日々を送っております。
長寿祝いはまず還暦があります。60代は退職したり年金受給が始まったりしますが、まだまだシルバーセンターなどで働きます。
古稀になると、公民館活動やジョギング、体操などで健康維持を図り、グランドゴルフや趣味に興じます。
喜寿を迎えますと、さすがに年をとったなあと感じます。私も散歩に切り替えました。ちょっと記憶力に衰えを覚え、体力も低下し億劫になります。入通院もこの頃の事です。
幸あって傘寿となると、新聞の死亡欄に目を配ります。あの人、この人、早や逝去かと思い、医学も日進月歩の昨今、治療の効果もなく残念に思います。
私も昨年、米寿のお祝いを頂きましたが、近ごろ一日の早いこと。目耳とも弱くなって、手も震えます。好きなイラスト描きも小さい部分は描きにくくなってきました。
よくここまで生存できたと自らを省みますが、もし、あの戦争がなかったら、どのような国になっていたのでしょうか。
一家の大黒柱の父を戦争で亡くし、私も幼少ながら志願して兵役にありましたが、もうあと半年、終戦の詔がなかったら、本土防衛の任務にあった私も玉砕の憂き目にあったと思います。
戦死された英霊のご冥福を祈り、平穏な卒寿を望みたいこの頃です。(老友新聞社)
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