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コラム

2022年02月07日

「梅干しの効能」~本紙読者投稿より

 『梅干しと日本刀』というベストセラーの本があった。残念ながら拝読の機会に恵まれず、内容は知らないが、私自身、梅干しにも日本刀にも深い関係がある。
 梅干しは長い間、毎夕食時に必ず一個食べている。毒消し、食中毒予防など、保身のためである。
 日本刀については、かつての大戦中、五年間ほど軍刀を吊っていたことがある。終戦により武装解除で刀は没収された忌々しい過去がある。刀は武器であると同時に護身具でもある。梅干しと同様に保身、護身用ということで、勝手に共通点を見いだしているのだ。
 梅干しは日本人の食前に欠かせない食品で体によいとされている。梅干しを毎日必ず一個食べている人は大勢いると聞いている。
 真夏に限らず、弁当に梅干しを入れるのは、食物の腐敗防止のためである。とくに梅干しだけ入れた日の丸弁当は戦時中のやせ我慢ではあるが、普及をした。また、「梅エキス」は腹痛の特効薬とされていた。梅と焼酎を瓶に入れ、梅酒を作り、耐暑予防に、毎日少量を飲んでいる家庭も多いだろう。
 子供の頃、遠足の時、母親が着物の「アゲ」の中に、必ず梅干しの種を縫い込んだ。これはアルカリ性食品が体によいことと、食中毒の予防という生活の知恵と、病気にならないようにというおまじないとを重ね合わせた親心である。
 大正時代は真夏、赤痢、疫痢が流行し、病人が出ると戸板に乗せられて病院に送られた。そのうち何人かは帰らぬ人となった。当時、梅干しが流行病に効果があるといい、大変重宝がられた。
 梅干しに関する有益な事例はたくさんある。有効に活用することをおすすめします。
(香川県・K・Y)

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