コラム
2022年01月31日
「松竹梅の意味」~本紙読者投稿より
樹木の種類というものは数千種類にも及ぶそうです。春先から蝋梅、満作、梅、椿、木蓮、桜、藤と、順番に美しい花を咲かせてくれますが、でも正月にはどうして「松竹梅」なのでしょか。
「松竹梅」のほかに、お正月飾りに用いられる代表的な樹木には南天や千両などがあります。南天「難天」と書くこともあり、「難を転ずる」として魔よけに、そして縁起の良い名前として選ばれておりますが、「松竹梅」はなぜ選ばれるのだろうか。
一度、20年ほど前に、松と梅について調べたことがあります。松は門かぶりに植えられますが、それは松が精神衛生上効果のある成分を出しており、朝晩、その下を通ると、シャワーのようにその成分を浴びることが出来るからだそうです。
また幹材や根は、大切な明かりとなる「松明」に使用されておりました。さらに芽や葉、実から根に至るまで、すべて漢方薬の材料になるのです。
梅は早春に美しい花と香りを私たちに提供してくれた後で実をつけます。その実は梅干となって食され、消化吸収を良くし、疲労回復、ミネラル補給という役割を果たします。日の丸弁当、おかゆ、お茶漬け、梅酒と、私たちの食生活に欠かすことはできません。「塩梅良く」とは、よく言ったものですね。
(静岡県 S・M)
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