コラム
2021年12月31日
「幸せをもらえるあいさつ」~本紙読者投稿より
平成15年に夫が亡くなって以来、毎月息子の車に載せてもらって、二人でお墓掃除に出かけていますが、息子の都合が悪い時には電車で行ったり、三輪自転車で行ったこともありました。
その都度、小学校の前を行き来するのですが、行き交う生徒は必ず「こんにちは」と挨拶をしてくれます。
この地区に来て、数年前までは、挨拶をする子には挨拶を返し、挨拶をしない子には、私もしませんでした。しかし、この小学校の子供たちを見てからは、自分から先に挨拶をするようにしました。すると、出会う子供たち、皆が先に挨拶をしてくれるようになったのです。
ある日、スーパーからの帰り、大勢の男子下校生と出会いました。生徒たちは一斉に大きな声で「こんにちは」と、先に挨拶をしてくれました。
その中の下級生の一人が、列を縫うようにして戯れていました。私は楽しそうだなと見つめていると、上級生の一人がその子に「お前も挨拶をしろよ」と言い、その子は笑いながら「こんにちは」と言ってくれました。
とかく年寄りは無視されがちの今、私は涙が出るほど幸福でした。
(静岡県 M・Y)
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