コラム
2021年06月22日
「背中を鉄棒で叩かれたような痛み…急性大動脈瘤解離から10年」~本紙読者投稿より
東日本大震災から10年が経過いたしましたが、実は10年前の2011年2月16日、私の体にも大事件が起きたのです。
いつものように、今は亡き夫の入浴の介助をし、10時ごろに入浴。着替えを済ませた時、私は突然背中を鉄の棒で叩かれたような激しい痛みに襲われ、その場に倒れてしまい、意識も薄れていきました。
夫がすぐに救急車を呼んでくれて、間もなく県病院の救急センターに搬入されました。
幸運にも、その時間帯は病院のスタッフが全員揃っていて、すぐに診てもらえました。診断の結果、「急性大動脈瘤解離」との事で、即手術ということになりました。
手術室に直行し、傷んだ血管を人工血管に取り換えるという大手術となりました。
1時より、2人の医師による手術が開始。手術は夜9時に無事に終了。私はずっと意識がないまま集中治療室に。
目が覚めると2人の先生が優しい笑顔で声をかけてくださりました。
「ここはどこか分かりますか」
と。私もやっと状況を理解しました。
おかげさまで命を助けていただき、嬉しく有難く、先生にお礼の言葉を申し上げることが出来、ほっとしました。神仏のおかげと、夫をはじめ、家族、親戚一同の祈りが届きましたこと、幸せでした。
術後の経過も順調で、感謝以外に何もございません。3月22日に無事退院が決まり、後遺症(右手足)の心配があるからと、退院後もリハビリの病院に転院。6月には無事後遺症も無く退院することが出来ました。
本当におかげさまと、四方八方に手を合わせています。
(東京都 K・S)
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