コラム
2021年05月17日
「仲間とのリハビリが今の励み」~本紙読者投稿より
新型コロナウイルスという病気を初めて耳にしてから一年。その感染力の恐ろしさを知り、注意する毎日です。
先の戦争で苦難の歳月を生き抜いて、老後はコロナで楽しみのおしゃべりの場も奪われ、淋しい終末となりました。
私は週2回、リハビリを受けるため介護施設へ通っています、種々の機械を使用した運動は十分間のタイマー付きですが、運動中に「あと何分か」と針を眺めることもあります。
ある日、そばの黒板に「しりとり」が書かれていることを見つけました。子供の頃、遊んだことを思い出し、運動器具のペダルをこぎながらも、頭の中でしりとりをしました。なかなか出てこない名詞に迷っている間に、十分間はすぐに過ぎてしまいました。
また、簡単な算数の問題で、ある数から決まった数を次々に引き算をしていくという問題を考え、少しは頭の体操も兼ねるかと自己満足しています。
この施設では、自由に体が動かない人や装具に頼る人なども、みな頑張っています。一日でも長く自分の事を自分で出来るよう願って、またリハビリの合間の僅かな会話も楽しみます。これが外出の機会の少なくなった今の張り合いになっています。(静岡県 S・O)
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