コラム
2020年11月12日
「まずは一歩前に踏み出す事」~本紙読者投稿より
昨年の秋の事である。
定年退職後、第ニの人生を考え再就職にチャレンジしていたが、中々思うような所へ決まらず少し落ちこんでいた。
以前から高血圧の治療をしていたが、退職後の運動不足のせいで左肩から腕にかけて痺れが出て、リハビリを受ける状態になっていた。
これではいけない。健康でなければ何もできない。気分転換にとりあえず起床後、家から近くの運動公園までミニチャリで散歩する事にした。
距離にして往復6km、歩数計のアプリに換算して4千5百歩、また朝晩の体重と血圧測定はかかさず、1日8千歩を目標に実行した。
最初は億劫で恥ずかしかったが、道行く人に挨拶をし、自分の気持ちにあった海援隊の『新しい人へ』を口ずさみながらペダルをこいだ。
四季の移り変わりを目の当たりにし、途中にある「お願い地蔵」にも手をあわせた。
あれから一年が経つ。仕事も決まり、左肩の痺れもなく、血圧、体重も落ちついてきた。
出会う人と話をしたり、体操やウォーキングなどメニューを増やして、日常として定着している。
受身ではいけない、何でもいいから何か始める事である。一歩前に踏み出す事で、その先の未来が広がり、選択肢も増えるではないか。そう噛み締めながら今日もペダルを漕いでいる。 (広島県・PNさだわや)
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