コラム
2016年11月06日
「しわぐ」「おぞい」分かりますか?~想い出の方言
島根県 S・M
全国から人が集まる寄り合いの際は、ついお国言葉で会話してしまいます。
鹿児島の「おいどん」は、私の出身の出雲弁では「おら」と言います。これは皆様も「自分の事」と理解できると思いますが、中には難しい方言もありました。
友と共同生活をしていた頃の話。入浴の時に「ばくらとする」と言うと、「何!ばくちだと?」と友は言う。これは出雲弁で「ゆっくり落ち着く」の意味だと説明すると納得されました。
また、「あの班長は短気で、よく『しわぐ』(叩く)から『おぞい』(怖い)」と言うと、怪訝な顔で耳を傾けておりました。
方言は生まれて以来使っているので、標準語ばかりでは離せません。「何?」と聞き返されて、気づけば訂正もしますが、染み付いた方言と訛りである『だんだん』(ありがとう)は出雲弁の最たるものです。
アルバムを眺めながら、ふと往事を偲びました。(老友新聞社)
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