医療と健康
2022年05月26日
6秒「怒り」をやりすごそう
最近、「怒りをコントロールしたい」という相談をよく目にします。
相談者は男性が多く、家にいる時間の増加に伴って、イライラや怒りも増え、家族に対して、暴言を吐く、物を投げる、暴力をふるうことがあり、これをなんとかしたいというものです。
怒りは、人間の感情の中で唯一、人生を壊す感情です。しかし、怒り自体が悪いわけではなく、生きていく上では必要なこともあります。
感情をなくすことはできませんが、コントロールすることはできます。
対処の仕方は、アレルギーのそれと似ています。アレルギーの症状を軽減する方法として体質改善がありますね。しかし、時間がかかるため、薬など即効性のある対症療法を優先します。
怒りへの対処も同じです。即効性のある怒りへの対処方法をご紹介しましょう。
①「6秒ルール」で怒りのピークをやり過ごす
怒りの感情のピークは、長くて6秒といわれています。まずは、6秒、我慢です。
②「グラウンディング(意識を地面にくぎ付けすること)」で関係のないことを考える
目の前にあるものをひたすら観察するなど関係のないことに意識を集中すると怒りを忘れます。
③自分自身との会話で気持ちをコントロールする
キレそうになったときは、自分との会話で切り替えましょう。自分自身を落ち着かせるフレーズ(「大丈夫」「落ち着こう」)を口にし、頭に思い浮かべてみましょう。
④タイムアウトで気持ちを整える
怒りの場から離れることです。クールダウンです。
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- 山本 晴義 医師
- 心理カウンセラー
日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!
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