趣味
2022年04月08日
「福寿草難民キャンプの子の瞳」2022年4月入選作品|老友俳壇
老友新聞2022年4月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
福寿草難民キャンプの子の瞳
王田 佗介
紛争や内戦などによる難民が暮らす難民キャンプ、ここで生活する人達は苦難の日々を余儀無くされています。それは子供達も同じ筈ですが、作品の子供の明るく輝くような瞳に救われる思いがします。先への光明を暗示するような福寿草がいいと思います。
地
窓ガラス綺麗に拭いて春来たる
糸井 榮
拭き終わって透きとおる窓ガラスの向こうには青空が見えたでしょう。綺麗に拭き晴れ晴れとした気持で見た空、春を運んでくれたように思えたのです。
人
風光る上がる下がるの人力車
山根 博子
京都の地名に「上る」「下る」がありますが、掲句の場合は坂道の登り降りと読みたいと思います。人力車で坂道を上ったり下ったりするたびに変化する風の光は、この季節らしい心の弾みを誘いそうです。
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