コラム
2022年03月30日
「数字の「八」は陽数か?」~本紙読者投稿より
数字には奇数と偶数があるが、中国では奇数が陽数、縁起の良い数字として尊ばれ、とくに奇数の重なる事を喜び、九が重なる九月九日を「重陽の節句」としてお祝いをしているそうだ。日本でも昔から一月一日、三月三日、五月五日、七月七日はいずれもお祝いをしている。
一方で日本では偶数である数字の八も陽数として好んでいる。
大八州、八百万の神、八尺鏡と、八の付くものが多い。八百八橋、八十八カ所、八十八夜、八百八丁、八朔、八面玲瓏(はちめんれいろう)、八面六臂(はちめんろっぴ)、八紘一宇(はっこういちう)、八方美人、八頭身という具合に、八の数字はよく使われている。これは八の数字が「末広がり」であることに繋がるからかもしれない。
四国八十八カ所はその代表。八坂寺、八栗寺など、百八つの鐘をつくし、八十八番札所、大窪寺結願の寺から逆に参拝する「逆打ち」もある。また全国には八幡宮神社や八坂神社も数多くある。
しかし八の数字が陽数として相応しくない事もある。四苦八苦、八方塞がり、八百長などである。
また、八本松、八丁堀、八重垣という地名は、ほとんど歴史の彼方へと消えてしまっているのだ。
(香川県 K・Y)
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