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医療と健康

2021年11月02日

冬にはバナナと牛乳を

冬になると、「いつもより眠くて朝起きるのがつらい」「甘いものを食べ過ぎてしまう」という方はいらっしゃいませんか。

通常、太陽の光を浴びると、目から脳に信号が伝わり、脳内で働く神経伝達物質の一つであるセロトニンの合成が活発になります。すると、メラトニンという睡眠に関係するホルモンの分泌が抑制され、体内時計が調整されるのです。

ところが、冬場は日照時間が少なく、太陽の光を十分に浴びることができません。そうなると、セロトニンの合成が促されず脳の活動が低下して、メラトニンも正常に分泌されなくなり、体内時計が狂ってしまうのです。こうして、睡眠リズムが乱れて徐々に、「疲れやすい」「食欲が抑えられない」といった症状が現れやすくなります。

つまり、セロトニンを意識的に増やすことが必要なのです。どうすればよいのでしょうか。セロトニンは、トリプトファンという物質から作られていますが、トリプトファンは体内では合成できないため、食べ物から摂取する必要があります。
トリプトファンを含むのは、牛・豚肉などの赤身肉やレバー、ナチュラルチーズなどの乳製品、カツオなどの青魚、豆腐や納豆などの大豆とその加工品、バナナなど…。特におすすめはバナナと牛乳の組み合わせです。

昼休みなどは日光を浴びるために、積極的に散歩をしたり、スクワットや階段の上り下りをするのもおすすめです。一定のリズムを刻む運動は、セロトニンを活発化させます。家族やペットとのスキンシップも有効です。
日常のちょっとした心がけが快適さをもたらします。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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