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新型コロナ 便乗詐欺にご注意
本紙では、これまで定期的に特殊詐欺の情報や防止策を掲載してきた。特殊詐欺の手口や題材は、その時々によって変わることはご承知の通りだ。そして、今増えているのが、新型コロナに便乗した特殊詐欺だという。特に新型コロナワクチン詐欺に関するものが増えている。コロナに感染して苦しんでいる人がいる一方で、高齢者を騙そうとする人もいる。そんな悪意から身を守るため、昨今のコロナ特殊詐欺について学ぼう。
特殊詐欺被害額277億円
給付金など口実に高齢者がターゲット
特殊詐欺の防止策の最も有効な対策は、「電話に出ない」ことだ。
復習すると、
●電話番号通知サービスを利用し、「非通知」の電話に応答しない。
●常時留守番電話に設定し、内容が確認できるまで応答しない。
●自動通話録音機を利用する。
●犯人からの電話を拒否する防犯機能付き電話機等の活用をする。
ということである。
自動通話録音機に関しては、貸し出しや購入補助金を提供する行政機関もある。そのおかげか、「電話に出ない」高齢者がかなり増えたようだ。しかし、それでも相変わらず多額の被害が出ているのは否めない。昨年の実質的被害総額は実に277億円にも上っている。
そして今、特に注意を呼びかけられているのが新型コロナワクチン詐欺だ。
まず、警視庁によると、新型コロナに便乗した特殊詐欺の予兆電話として、都内では次のようなものが報告されている。
「80歳以上の方はコロナで補助金が60万円出ます。キャッシュカードと印鑑証明1通を用意しておいてください」
「厚生労働省を名乗る男から、コロナ対策の助成金が下りる」
「女の声の自動音声ガイダンスが流れ、新型コロナウィルスの流行で給付金があります。電話の案内に従ってください」
「東京都コロナ対策本部を名乗る男から、コロナ給付金10万円が出るので市役所の職員が書類をもっていきます。何時がいいですか?」
「保健所を名乗る男から、コロナの検査キットを送りますので家族構成を教えてください」
といった内容だ。
優先接種など誘い水に
ワクチン接種詐欺も
これに加えて新型コロナワクチン詐欺に関しては次のような報告が上がっている。
「保健所職員を名乗る者から電話。コロナウイルスワクチンが接種できるが、一度接種料を徴収する必要がある。後日、全額返金をするので、接種料を振込んでほしいと連絡があった」
「コロナワクチンが無料で接種できるが手続きのために情報が必要だと説明し、名前、電話番号、口座番号などをいろいろと聞き出してきた」
「ワクチン接種の所管省庁の担当者と名乗る者から、新型コロナワクチン接種の優先順位を上げることができるが金額は10万円で、あとで返金すると言われた」
これらは全て新型コロナワクチン詐欺の予兆電話だ。
また新たに、「ワクチン接種の予約を代行する」という勧誘者が訪問してきたという報告もされた。中には実際に手数料を払ったケースもあるという。消費者庁は、こういった勧誘を簡単に信用しないよう呼びかけている。
そこで覚えておきたいのは、
●新型コロナワクチンの接種は無料
●ワクチン接種に関連して、行政機関が個人情報や金融機関情報を電話やメールで求めることは絶対にない
●ワクチン接種に関連付けて費用を求められても決して応じてはいけない
ということだ。
これらに反することを言われたり求められた場合は、速やかに警察や相談窓口に相談しよう。
消費者庁ホームページより
新型コロナワクチン詐欺に関する
消費者へのアドバイス
●ワクチンの接種は無料
ワクチン接種の費用、優先して接種を受けるための費用など、ワクチン接種に関連付けて金銭を求められても決して応じない。
●ワクチンの接種に関連付けて個人情報等を聞きだそうとする電話等に注意。
行政機関等が「ワクチン接種に必要」と言って、個人情報や金融機関情報などを電話やメールで聞くことは絶対にない。
(国民生活センターHP より抜粋)
《少しでも「おかしいな?」、「怪しいな?」と思ったり、不安な場合は相談を》
新型コロナワクチン詐欺消費者ホットライン0120-797-188(なくないやや)
土日祝日も含め午前10時~午後4時
《国民生活センターのワクチン詐欺に関するアドバイスのページ》
http://www.kokusen.go.jp/info/data/coronavirus_vshotline.html
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