医療と健康
2021年03月22日
カウンセラーとの関係作り
心の病にかかったときなどに受けるカウンセリング。聞いたことはあるけれど、実際にどのような効果があるのか、気になっている人が多いのではないでしょうか。うつ病を例にとってお話しましょう。
気分の落ち込みや、興味の減退などの症状が2週間以上持続し、日常生活に支障をきたす状態がうつ病です。
うつ病は、休養と薬物療法によって、抑うつ気分を取り去り、生活リズムの乱れを改善します。さらに、休養と薬物療法で症状が落ち着いたら、再発を防ぐため、病になった経過を自分自身で把握して対策を講じます。その際、有効なのがカウンセリングなどの心理療法です。
そのため、ある程度、気力や体力が復活し、考えて話せる状態であることが条件です。これまでの生き方、働き方、自分の性格や考え方などを見直し、場合によっては修正も必要となる、ある意味つらい作業になります。実際の効果はどうなのでしょうか。
相談者はカウンセラーに自分の気持ちや状況を話し、カウンセラーはそれを理解しようとします。そのプロセスの中で「わかってもらえた」という感覚を持てることが必要です。自分のことを語った相手と信頼関係を築くことにより、自分の気持ちや行動パターン、考え方の癖に気が付いていきます。さらに、カウンセラーのアドバイスも取り入れながら今後、どのように生き、働いていくかまでを考えていきます。
カウンセリングの効果は、数々の実証研究で確認されています。うつ病に関しては、明確な効果が示されています。上手に取り入れることができると、とても効果的です。
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- 山本 晴義 医師
- 心理カウンセラー
日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!
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