趣味
2021年03月02日
2月は無審査が3作品。|皇寿書壇2021年2月入選作品
2月は無審査3作品が選ばれました(編集部)
無審査
齋藤 北城
「山光…」と書して下さいました作はハネや払いがすっきりと書かれ字形も整斉に清雅な雰囲気で健勁に纏めております。
「玉衣…」と書かれました作は紙質と墨、それに筆圧が良く噛み合い適度に掠れた線が生じ勁駿にして深みがあり一貫したリズムで無理なく纏め律動感に富む作です。
森重 八舟
蘭亭叙の臨書作は「目」字の二画目の縦線が内側に反ってしまったことが気になりますが力強い筆致で覇気を感じます。この雰囲気を生かして自運の書を制作されますことを望みます。
九成宮醴泉銘の臨書作は引きしまった形体が良いだけに「心・忘」字のハネの技法が曖昧であることが残念です。ハネの技法は線の厚味をもって押し出すようにお書き下さい。
臨書はよく対象を観察し印象をはっきりさせ想像を広くし形体のみにこだわらず線質の特質をはっきりさせ、それにかなうような運筆法・用筆法を工夫し研究するように努めることがよろしいと思います。
久米 恵泉
二点自運書をご出品下さいましたが、共に老練さを感ずる筆捌きで雅趣が有り、とくに「紅雨…」と書かれました作は稍、字が小さく余白が空きすぎたようにも思いますが、古意を含んだ筆致で雨字の傾いた字形やそれぞれの形意に魅力を感じられる作です。
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