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不織布マスクは洗濯や消毒をして複数回使う?下着や歯ブラシと同様の感覚?
コロナ禍になって約1年。外出時のマスク着用も、新しいルールのひとつとしてすっかり定着しました。この間、季節やライフスタイルに合わせて、いろいろな種類のマスクを試した人も多いのでは? そこで今回は、マスクの利用実態について調査。使用しているマスクのタイプや着用時間による使い分けなどから、その人なりのお気に入りや使用ルールを持っていることが明らかに。また、マスクを常に着用する影響で、メイクの頻度や方法、肌の状態などに変化があったという人も目立ち、女性ならではのマスク事情があることも浮き彫りになりました。
【ダイジェスト】
不織布マスクを消毒して「複数回使う」40.7%
下着や歯ブラシと同じ!? 洗ったマスクは「家族と共用しない」94.2%
マスク着用でメイク頻度が減少、新たなトラブルも出現!?
■不織布マスクを消毒して「複数回使う」40.7%
さまざまな種類のマスクがあるなかで、もっとも使用率が高いのは不織布83.0%。2位の布(手作り)35.2%、3位の布(市販)32.5%を大きく引き離して1位でした。不織布マスクは、「1日に2枚以上捨てる」あるいは「1日使ったら捨てる」のように、使い捨てしている人が半数以上ですが、複数回使ってから捨てている人も40.7%いることが判明。自由回答には、「街中や病院に行った後はすぐ捨てる。そのほかは消毒スプレーをして数回使う」(60代・専業主婦)のように、洗濯や消毒をして繰り返し使っているという声が多数寄せられました。マスクが不足して買えなかった記憶や、短時間だけの使用でもったいないといった意識もあるのか、なかなか「使い捨て」できない実態が読み取れます。
捨てるタイミングとしては、「医療機関に行ったとき」(50代・専業主婦)、「外出時間や人混みによって変わる」(50代・専業主婦)など、外出先や着用時間の長さによって判断している人や、「洗濯して生地がけばだったら捨てる」(30代・フルタイム)のようにマスクの状態で判断している人が多いようです。また、「人混みに行くときには、不織布マスクを二枚重ねにしている」(40代・自営業)のように、自分なりの工夫をしている人もいました。
■下着や歯ブラシと同じ!? 洗ったマスクは「家族と共用しない」94.2%
布マスクやウレタンマスクなど、不織布以外の洗えるマスクを使っている人のうち、90.7%は「洗って使っている」と回答。その中で、「洗ったマスクを家族で共用しているか」聞いたところ、「共用していない」人が94.2%と大多数に上ったことが印象に残りました。洗濯をしているのできれいになっていますが、顔にじかにつけて呼吸するので、家族といえども同じものを使うのは抵抗があるのかもしれません。下着や歯ブラシを家族と共用しないのと同じ感覚といえそうです。また、自由回答では「布マスクを使っているが、手洗いしているので地味に手間がかかる」(30代・フルタイム)、「洗えるマスクは、何回くらいの洗濯まで機能が保たれるのか心配」(50代・パート)など、毎日使用するだけに、布マスクやウレタンマスク派の洗濯にまつわる悩みや疑問も、数多く寄せられました。
■マスク着用でメイク頻度が減少、新たなトラブルも出現!?
マスクの影響が目立ったのが日々のメイクについて。コロナ禍以前と比べ、メイクをする頻度が減った人は54.8%にのぼります。しかも、フルタイム勤務と専業主婦、どちらの属性でも50%以上の人が減ったと回答していて、仕事の有無にかかわらず毎日メイクをする人が減少している傾向が見て取れます。具体的な変化としては、「ファンデーションがマスクにつくのがいやで、ノーメイクに。あまりにらくちんで、癖になりそう(笑)」(40代・フルタイム)、「口紅を使わないので、コロナ禍以降まったく買っていません」(40代・自営業)、「見える範囲が少ないので、目もとだけでメイクが済む」(20代・フルタイム)など、ポイントメイクやノーメイクにした人が多いようです。実際、「マスクしていても欠かせないメイクアイテム」の1位は「眉ペンシル、眉マスカラ」60.3%で、2位「日焼け止め」40.8%、3位「化粧下地」25.1%と、「見えるところだけ」整えている実情が明らかになりました。
コロナ禍により、「マスクで顔が隠れる」時代になった今。メイクの手間が減るなどメリットがある反面、長時間の着用による摩擦や蒸れによって、「マスクで肌荒れして、ピリピリする」(30代・フルタイム)など、新たな悩みが生じているよう。マスクの効果的な使い方、手入れなどの悩みや疑問も多数寄せられ、今後の情報提供の必要性を感じました。感染予防に努める生活は、まだ続くものと予想されます。女性ならではのマスク事情にどんな変化があるか、継続して調査していきたいと思います。
アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1512人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2020年11月21日~25日
●「オレンジページくらし予報」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた“くらしの目利き”たちが数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて<次のくらし>を読み解いていくのが「オレンジページくらし予報」です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。
●『オレンジページ』について
失敗なくおいしく作れるレシピ情報が支持され、今年創刊35周年を迎えた生活情報誌。30~40代の主婦を中心に幅広い読者層を誇ります。発行部数=283,167部(2020年印刷証明付発行部数)。
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