趣味
2021年01月07日
「吾よりも我が家知りたる油虫」2021年1月入選作品|老友俳壇
老友新聞2021年1月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
吾よりも我が家知りたる油虫
王田 佗介
油虫は家じゅうどこでも這い回ります。家の主が足を踏み入れない箇所であろうとお構いなしです。その傍若無人ぶり許しがたいけれども感心もしているようです。クスッと笑いを誘う作品です。
地
もの思う年金暮し冬うらら
佐野 磯雄
これから年金で暮していかなければと思えば悩むこと多々あります。けれども悩んでも仕方がない…成り行きにまかせよう…の結論に達したようです。季語がこの結論を教えてくれます。
人
針に糸通す倖せ日向ぼこ
松岡 ツルエ
縁側などの針仕事、日向ぼこにもなります。心地よい針仕事が出来る、それも針に糸を通せるほどの視力も持ち合わせている。そんな身の健康と若さ、何にも勝る喜びでしょう。
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