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医療と健康

2020年10月22日

「反論」のコツ

老若男女を問わず、働く人の多くは「職場での人間関係」に悩んでいます。
新しい環境下で働きはじめる時などはなおさらです。よりよい人間関係を築くのにはどのような注意が必要でしょうか。

会話で気を付けたいのが、人の話を遮って「でも」と口を挟んでしまうパターンです。
「でも、それは現実的には無理ですね」
「でも、私はそうは思いません」
簡単に「でも」を使っていませんか?言われる方は、否定されている感じを味わいます。この人と話していても嫌な気持ちになる、仕事がしにくいと思われるかもしれません。

話をしながら
「それは違うんじゃないの?」
「こうしたほうがいいのに」
という思いがわいてきたら、そこをぐっとこらえて、まずは受け止めてみましょう。さらに
「そうだったんですね」
などと共感的なあいづちを打てればなお良いです。相手は確実に聴いてもらえたという感覚を持ちます。

この受け止められたという感覚は信頼につながります。そのうえで、何か意見があれば言い方に気を付けて言ってみましょう。ずばり、「でも」を使わない言い方です。
たとえば何かのプロジェクトが不首尾に終わり、誰かが
「あんな古いやり方ではうまくいかなくて当然ですよね」
とこぼしたとします。あなたは「古いやり方」が原因ではないと感じたら、
「古いやり方だったからうまくいかなかったのかな?」
と質問形式で返してみましょう。
「でも、新しいやり方だったらうまくいったとは限らない」
と返すよりも受け入れられやすく、相手が考え直すきっかけにもなるかもしれません。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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