趣味
2020年05月14日
「早送りしたい女房の愚痴の山」2020年5月入選作品|老友川柳
老友新聞2020年5月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天 位
早送りしたい女房の愚痴の山
新井 純一
「早送り」に実感がこもっていて失礼ですが思わず笑ってしまいました。長年のご夫妻の「阿吽(あうん)」を心得た会話のやりとり。お仲が良い証拠と言えましょう。
地 位
無観客呼び出しの声よく透り
王田 佗介
まさに国難と申すべき新型コロナウイルスの流行。観客の姿も応援の声も聞かれぬ異様な空気の中での力士たちの立ち合いをテレビ桟敷で見つめました。一日も早く流行が納まりますよう祈るのみです。
人 位
いさかいも老いた夫婦の潤滑油
山路 義隆
仰せの通りですね。お二人共、程を心得えてやりとりされておられるのですから。お口のスポーツみたいなものです。
五 客
耳遠く笑顔でいれば場は持てる
本庄 一郎
その場の雰囲気に合わせながら。中々コツがいりますね。
仏壇も旅の土産を待っている
阿部 良子
ご先祖の皆様が「気をつけて行ってらっしゃい」と仰っておられるでしょう。
みぞれ降り五分咲き桜ふるえてる
勝亦 はる江
気象の変化激しく「花にみぞれ」は可哀そうですね。
信頼が番をしている無人店
山路 義隆
穏やかな地方の方々の暮らし振りが目に浮かびます。
世界中コロナ汚染に毒される
野澤 玲子
今、まさに地球全体を覆い出したコロナウイルス禍。いつ終息するのか、先の見えない不安ひたすらが恐ろしいですね。只管おさまる事を祈るのみです。
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