趣味
2020年03月27日
3月は特選2作品と無審査2作品。|皇寿書壇2020年3月入選作品
3月は特選2作品と無審査2作品が選ばれました(編集部)
特選
松尾 勝造(錦邨)
読み=山光我が心を澄ます。
力強い墨線は紙面に食い込み、九十五歳というご高齢ですが筆勢を有し五文字を明解な筆路で纏めて下さいました。布置に多少難もありますが、重厚な筆致で堂々と書していることに敬意を表し特選とします。
吉田 美枝子(紫芳)
読み=春華秋実
「春」字は少し堅さを感じますが、次第にリズムに乗り手漉紙と墨が合致して墨色美しく四文字雅味豊かに纏めております。幾分線質に緩さを感じますが、紙面に躍動感があり、今後を期待し特選とします。
無審査
藤田 貢外
臨書作は「工」字の終筆の処理が曖昧でしたが、原帖の形意を良く捉えて真面目な書への姿勢が窺え好臨です。
草書の自運書作は、気脈一貫の筆運びで筆鋒冴え形意のバランスも良く見応えあります。
「春草…」と書かれました作は律動感があり、筆脈にも悠然としたものを感じ、安定した形意・沈着な筆致は見事です。
塚田 濤石
楷書作は骨力を有し清勁なる仕上がりで運筆にゆとりが有り、落款に至るまで布置よろしく纏められ風韻があります。
行書作は「草」字の右斜めに流した縦線は、掠が美しく暢達した線条で行の流れも自然で流石無審査の作。
この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。
- 今注目の記事!