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67歳で筋トレを始めて人生が変わった!鎌田實さん「カマタ式スクワット」のススメ
最期まで密度の濃い人生を送るために必要なのは、体・食・心のバランス! 医師で作家の鎌田先生が、独自の健康法のほか、ムリせず、焦らず、昨日よりも今日を元気にする生き方の秘訣を公開してもらいました。今回は、今からでも遅くはない「筋トレ」の方法について教えていただきました。
いまからでも遅くはない!筋トレを始めて人生が変わる
体重と腹囲の増加に危機感を覚えた60歳代の後半から、約3年で9㎏の減量、腹囲マイナス9㎝のダイエットに成功した鎌田先生。
現在は、1年間に100回以上、講演会を行っています。最近では、講演中に参加者がいちばん喜んでくれるのは、スクワットの実演なのだそうです。
「ちょい太めのカマタが、ずいぶんスリムになって軽々とスクワットをしている…という噂を聞きつけて、テレビやラジオの番組からも呼ばれてスクワットを披露するようになりました。いまでは『スクワット伝道師』みたいで自分でも苦笑していますが、みんなの健康のためにも自分の健康のためにも続けていきますよ」
講演会でスクワットをすれば、参加者が笑顔になり、その笑顔を見ることで疲れも吹き飛ぶそうです。
「無理をしないのがいちばんです。だからぼくも決して無理はしませんよ。医学的な研究では筋肉の細胞を少し疲れさせたり、筋肉の繊維を少し傷つける程度の刺激でも、筋肉から『再生せよ』『修復せよ』という指令が出て、心にも体にもプラスの恩恵をもたらすホルモンが分泌されることが分かっています」
ただし、頑張り過ぎる筋トレは禁物です。
急激にきつい運動をすると長続きしないことも多く、必要以上に筋肉の繊維を傷つけることに。
傷ついた筋肉の修復が間に合わずに痛みや炎症が長引いてしまい、関節や骨にも負担をかけることになります。
けがや慢性的な痛みの原因にもなりますから、注意しましょう。
地域住民向けの座談会(写真上)でも、500人超の大会場(写真下)でも、鎌田式スクワット&かかと落としを実践。
全員に一体感が生まれ、大いに盛り上がります。
「無理はしないけれど、ちょっときつい感覚を上手に伝えるようにしています」と鎌田先生。(写真は鎌田先生提供)
やってみましょう!「カマタ式スクワット」
その1・初級編「反動スクワット」(10回で1セット/1日3セット)
腕の力を利用するから、慣れていない人でも大丈夫です。
1 両足を肩幅に広げ、つま先をまっすぐ前に向けて立ち、両手を頭の上に上げる。
2 ひざをゆっくり曲げて、同時に手を前に下ろしていく。
3 さらに手と腰を下ろしていく。ひざの向きは内側に狭くならないよう、つま先と同じ方向に向ける。
4 手をこの位置まで上げる。この姿勢で5秒キープする。
5 ゆっくりと手を頭の上に上げて、1の姿勢に戻る。
6 呼吸を整えながら手を下ろす。ひと休みして再度1から始める。
その2・上級編「カマタ式スロースクワット」(5~10回で1セット/1日3セット)
主に脚の筋肉を使って行う、ちょっとハードな鎌田先生のオリジナルスクワットです。
1 両足を肩幅に広げて立ち、手を胸の前で組む。
2 手を胸の前で組んだまま、ひざがつま先より前に出ないようにして、腰を落とす。太ももが床と平行になるように。
3 お尻を5㎝ほど上げて5秒数えます。もう一度、お尻を5㎝ほど上げて5秒数えます。もう一度…と、合計4回繰り返します。
4 ゆっくり1の状態に戻します。決して急がないように。
バーベル・スクワットに挑戦
カマタ式スクワットを毎日実践して1年ほどたった頃、もっと負荷をかけて鍛えてみたいと思うようになりました。
そこで若いトレーナーの指導の下、50kgのバーベルを持ってスクワットを。
トレーニングすれば、もう少し腰を落とせそうな気がします。70歳の僕がここまでできた! と自分でも驚いています。(写真は鎌田先生提供)
<教えてくれた人>
鎌田實(かまた・みのる)さん
1948 年生まれ。医師、作家、諏訪中央病院名誉院長。チェルノブイリ、イラクへの医療支援、東日本大震災被災地支援などに取り組んでいる。『だまされない』(KADOKAWA)など著書多数。
鎌田實先生の特集が一冊の電子書籍に!
定期誌『毎日が発見』の大人気特集が電子ブックになって登場!!
「ぼくは67歳で筋トレを始めてから、人生が変わった!」と話し、ご自身を「スクワット伝道師」という鎌田實先生(71歳)の健康法を大公開。「スクワット」や「かかと落とし」など無理なくできる「筋トレ」の方法をはじめ、ゆで卵やジュースなどの「若返りごはん」レシピ、「心の若返り方」や、若々しい先生の「着こなしの極意」まで、盛りだくさん。保存版の一冊です!!
「鎌田實式 若返り健康法」(『毎日が発見』健康ブック Kindle版)
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