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連日の忘年会や新年会で飲みすぎなアタナに!「上手なお酒とのつき合い方」とは?
この時期になると連日の忘年会や新年会など、なにかとお酒を飲む機会が増えるだろう。そんな時、やはり気になるのが肝臓への負担だ。「百薬の長」とも呼ばれることのあるお酒も、飲み過ぎると様々な健康被害をもたらしてしまう。今回はお酒を楽しむ際に覚えておいてほしい「上手なお酒との付き合い方」についてまとめてお伝えしよう。
適度な飲酒は疲労回復し血行を改善
ストレス解消・食欲増進効果も
お酒は昔から「百薬の長」と呼ばれる。これは中国の史書『漢書』に登場する有名な言葉であり、「適量のお酒はどんな良薬よりも効果がある」という意味である。
読者諸氏もよくご存知の言葉だと思うが、ちなみにこれと同じ意味の英語で「良いブドウ酒は良い血を作る」という諺がある。
では、この「百薬の長」という言葉は本当であろうか。
適度な量の飲酒は、LDLコレステロール(悪玉)の増加を抑制し、HDLコレステロール(善玉)を増やす効果があるとされ、さらに血液の循環を良くして血行を改善し、疲労の回復を促進したり、循環器疾患を予防する効果もあるとされている。
さらに適量のお酒はリラックス効果があり、万病のもととされるストレスの解消にも繋がる。ほかにも、胃腸の働きを良くしてくれるので食欲増進の効果もある。
もちろんこれらの健康効果は「適量」あるいは「少量」の場合であり、飲み過ぎてしまうと逆に健康を害してしまうことになる。また、当然ではあるが「百薬の長」といってもお酒が薬の代わりになるわけではない。今の時期は飲み会、パーティーなどが重なり、連日飲酒になりがちなので注意をしたい。
1日に「適量」のアルコール量は?
では、お酒を飲み過ぎるとどのような健康被害があるのか。実は、お酒は肝臓だけではなく、全身様々な場所に悪影響を及ぼすものである。
飲み過ぎがもたらす代表的な疾患の例を表にまとめてみた。
これだけの疾患に関わるもののため、やはり飲み過ぎには注意をし、適量で楽しみたいもの。
では「適量」というのはどれくらいの量なのか。
実は男性と女性とでは異なり、男性の場合は純アルコール量で1日20g以下。女性は10g以下とされている。これは、女性は男性に比べてアルコール代謝能力が低く、また体内の水分量が少ないため、血中アルコール濃度が高くなりやすいためである。
この「純アルコール量」とは、飲料の中に含まれる純粋なアルコールの量であり、
純アルコール量(g)=摂取量(ml)×度数または%/100×0・8(比重)
という式で計算できる。たとえばアルコール度数5%のビールを500mlんだ場合の純アルコール量は
500×5/100×0・8=20g
となる。つまり、一般的な男性にとって500ml缶ビール1本分がほぼ「適量」といえるのだが、もちろん個人差もあり、とくにお酒を飲んだ際に顔が赤くなりやすい人はこれよりも少な目が適量となる。
参考に、各種お酒の、一日の適量を表にまとめてみたので参考にしてほしい。
たとえ適量を守っているとしても、毎日のように飲んでいれば肝臓が休まる日がない。週に2回、2~3日飲んだら1日休肝日を設けると、その間に傷ついた肝臓の修復を行うことができる。
お酒の量を抑えるコツ
最後に、お酒の量を少なくするためのコツをお伝えしよう。
■飲み会の席で
前もって切り上げる時間を決めること。注ぎ役に徹すること。水やお茶などのノンアルコール飲料を合間に挟むこと。
■帰り道やお店で
スーパーやコンビニなど、とくにお酒が売られている場所を避ける。お酒の買いだめを避ける。
■自宅で
見える場所にお酒を置かない。飲んでよい量だけ冷蔵庫で冷やす。
また、お酒を飲む際のおつまみにも注意すること。お酒を飲むと食欲増進し、濃い味付け、油っぽいものを食べたくなるが、意識的に野菜や豆類などを選ぶと良い。
以上、お酒の適量を守って「楽しいお酒」にしていただきたい。(老友新聞社)
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