趣味
2017年07月26日
「印」を押す位置も作品を引き立てる重要な要素です。皇寿書壇2016年6月入選作品
6月は女性書道家が特選になりました。「印」を押す位置も重要な要素で、手持ちの印が大きすぎて作品内のどこへ押すかに迷った際は、大小様々な大きさの印を用意してし、適切なサイズの印を押すということも選択肢の一つです。作品全体のバランスをとつことが大切です。(編集部)
特選
市原 静鶴
生き生きとした筆捌きで切れ味があり整斉なる字形で小気味良い風合いを有す作です。
印を雅号の下に押されておりますが、実力がある方だけに大小変形様々な印を造られて作品を引き立てる場所をお考えになられることも試みて下さい。
無審査
塚田 濤石
楷書作は書線やや細いが用筆・字形共に安定しております。行書作は用筆精妙にて風趣を有し見事な作です。
草書作は筆致快調で清勁な作ですが、二行目の二文字は少し線が細く余白を取りすぎた感があります。
藤田 貢外
臨書作は平淡にして品格優る原帖の形意の特徴を捉えた作です。紙質が良いものであればより重厚な作となったことでしょう。
「桃花…」と書した作は「雨・開」字の結体がいま一つ定まっておりませんでしたが、もう一点の自運書作は素直な用筆で無理がなく筆がよく立ち形意も良好で風情が有ります。
松原 滋柳
隷書作は全体の纏まり良好ですが「入」字の終筆の処理が曖昧であったことが惜しまれます。
「陽春…」と書かれました自運書作は整斉なる結体で緊密感があり、よく五文字纏めております。
草書作は運筆が明解で躍動感があり清勁なる作です。
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