コラム
2017年05月31日
「考えたくないけど…もし独り者の自分が将来認知症になったら!?」今のうちにするべきこと
問い
私は今でこそ元気ですが、将来を考えると不安です。
私には家族もおりませんので、将来私が認知症になったとき、どうなるのか今決めておきたいと考えています。特に私が判断出来ないときの入院、治療方針について、出来るだけ私の希望に沿うようにしてもらいたいのですが、どうしたらよいでしょうか。
答え
確かに心配な問題ですよね。子供がいても、はたして親の気持ちをそのまま実現してくれるかについては何とも言えないこともあります。
まだ子供がいれば自分の考えを日頃から説明をしておくことも出来ますが、身内がいないとなると、なかなか難しいこととなります。
あなたの気持ちを実現する方法として最も適切なのは、任意後見契約を結ぶことでしょう。
任意後見契約とは、あなたが元気なうちに、後見業務を引き受けてくれる人(仮にAさんとしましょう)との間で契約をすることです。将来あなたに後見開始がされた時、Aさんが後見人になるという制度です。
この契約の良いところは、現在あなたが元気なうちにAさんと契約を結び、将来のあなた自身の後見に関して色々と取り決めをすることが出来るからです。入院や治療方法もこの契約に詳しく定めておけば足ります。
中にはこのようなことを頼める人がいないとお考えの方がおられるかもしれませんが、そのような場合は弁護士にお願いすると良いでしょう。任意後見契約は公証人役場で作成するために多少の費用はかかりますが、これでいつ倒れても安心ということになります。
この安心があれば、人は元気で長生きできるのではないかなぁとも思います。一度検討してみられるとよいでしょう。
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