趣味
2017年04月14日
2017年3月入選作品|皇寿書壇
無審査
塚田 濤石
ご熱心に楷行書を四点草書作を二点ご出品下さいました。
草書作はいつも使用されている紙質の方が線は伸びやかで清雅に気宇も大きく安定した運筆で形意もよろしいと思います。
楷行作は紙質を変えた作の方が力強く線が紙に食い込み墨色も良いのですが少し運筆が速く紙質に慣れていないこともあり「盡」字に掠れた線が多くほか三点よりも見映えしないことが残念でした。
齋藤 北城
「天」字の終筆の線がやや重すぎるように感じられますが、五文字懐の広い字形で筆鋒が冴えすっきりと清雅に仕上げて下さいました。
強靱なる筆力で力感ある筆さばきが語句の意を表現されているように思われます。
松原 滋柳
五文字の自運書二点は独得な字形で「晩就…」と書かれました作はおおらかで字形におもしろさがあります。しかし、一度字典で検索されることも試みていただくと、より幅の広い作品が創作されるものと思われます。
隷書作は「寒」字の右払い(波磔)の線が重すぎましたが安定した形意で全体感よろしく纏めて下さいました。
久米 恵泉
草書作二点ご出品下さいました。
「将去…」と書してくださいました作は気脈一貫の筆運びですが安定感がやや欠けたことが惜しまれます。
あと一点は裏に記載がありませんでしたが孫過庭の書譜を臨書して下さいました。「墜」字の懐が狭く字形が悪いもののほか四文字は、ほぼ形臨されており、ご高齢ですが原帖の形意を捉えていることに感心いたします。
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