コラム
2017年03月17日
電子出版物売り上げ14年比で70%増…文芸書は伸びず又吉直樹著『火花』も苦戦
出版科学研究所が2016年の電子出版物の販売金額が1900億円に達したと発表しました。3年連続の売上増です。
一方で紙の出版物の売り上げは12年連続マイナス。長期連載の最終話が載った少年漫画誌が完売するという話題もありましたが、雑誌全体でみると落ち込みが激しく、紙の出版物の販売金額は2014年比で約1360億円減少しました。
電子市場は同年比約770億(70%)増ですから、出版市場全体の下落傾向に電子出版物が歯止めをかけているといえます。
大半は漫画で、絶版作品の電子版などがスマホやタブレットで気軽に楽しめるのが人気の理由でしょう。
一方、文芸書は苦戦しており漫画ほど販売金額が伸びていません。200万部売れた『火花』(又吉直樹著)も電子版は10万程度のダウンロード数にとどまっています。
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