趣味
2017年03月07日
2017年2月入選作品|老友俳壇
天
独り居のそっけなき夜や雪明り
清野佐知子
留守居の独りか独居の独りかは不明ですが、どちらにしても夕食もその後の家事もすぐ終り、手持無沙汰な様子です。その寂しさをそれとなく表現しています。
地
髪切りて師走の雲と帰りけり
行方 久子
髪を切るとさっぱりもしますが、少し心許無い気持にもなります。そんな作者に雲が寄り添うようについてきてくれます。
人
己が影じっと見つめる冬至の日
中村 和雄
原句は上五と中以下が逆でしたがリズム良くするために入れ替えました。昼間の最も短い日の影、それも己の影を見つめる時、命の儚さや虚しさがよぎったのではないでしょうか?そんな深読みを誘う作品です。
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