趣味
2016年11月15日
2016年10月入選作品|老友俳壇
天
卓袱台の足を畳みて夏終る
平岩しずか
この卓袱台は夏休みの子供達との団欒の場だったでしょう。足を畳みつつ楽しかった夏を振り返る様子、一昔前の暮しを思い出させる懐かしい光景です。
地
新涼や嬰(やや)の瞳に湖の色
桜井美智子
嬰児の澄んだ眼に涼気を感じ取った清々しい作品です。穢れのない心を象徴しているような赤子の瞳に美しい湖の色を重ねた感性がいいと思います。
人
初蝉や新聞たたみ樹を仰ぐ
野村 一子
梅雨明けと共に鳴きだす蝉の声には本格的な夏の到来を感じさせますが、この季節を迎える感動をさりげなく表現されていて好感の持てる作品です。
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