趣味
2025年04月08日
「南の山並 大社の弥山 紅葉遙かに 見る日和」2025年3月入選作品|老友都々逸

老友新聞2025年3月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
南の山並 大社の弥山
紅葉遙かに 見る日和
手銭 美也子
出雲大社の大きな景色が、紅葉と共に目にうかびます。
地の位
曾孫三人 柚子湯でうたう
たくさんほしいね お年玉
岡本 政子
曾孫さん達の要求に応えてやれる貫禄や財力のある大祖母様なのですね。
人の位
何が何でも 今年は富士に
登る計画 後がない
櫓木 香代子
「一度は登れ」と勧められる富士山なのに、計画ばかりで、段々「後がない」年齢になって来ている。私も身につまされます。
五 客
人生半分 昭和を生きて
過ぐる百年 熱い胸
王田 佗介
「過ぐる百年」に、御自身の感慨が無量に込められています。ご長寿、おめでとうございます。
大谷、雄星 岩手の誇り
朗希加わり 半端ない
瀬川 征光
大谷翔平、菊地雄星、佐々木朗希と岩手県勢が、世界で大活躍の今年のアメリカの大リーグ。ホントに「半端ない」ですね。
増えるものあり シミシワ愚痴と
いつの間にやら 減る若さ
岸 慶子
ウォーキングで いつもの緋鯉
息を潜めて 川底に
下田 尚保
いつも観ている緋鯉に今日は逢えない。少し寂しい日のウォーキングでしたね。
宿の窓際 一本桜
父は動かず じっと見し
佐野 磯雄
「亡父(ちち)」上様(うえさま)の一刻の姿の素描ですね。ただ、「止め」の「見し」は「文語」なので、口語体を主とする都々逸では、再考してください。
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