コラム
第14回 和倉温泉 ~能登はやさしや土までも~
2024年1月1日16時10分。石川県能登半島地下16kmで発生した内陸地殻内地震が能登半島地震です。復興にはほど遠い現状です。被災された方々には心よりお見舞い申しあげます。
あの地震の1か月程前に私は同級生と和倉温泉で寿賀のお祝い旅行を楽しみ、能登の美味しい食材に舌鼓を打ち、とろんとした静かな七尾湾の風景と、身体の芯まで温まる温泉で命の洗濯をして心癒され寿命を延ばしました。
和倉温泉は高温で豊富な湯量を保つ北陸随一の海の温泉です。その歴史は古く薬師嶽の西側で温泉が噴き出しから開湯1200年とされています。
その後いろいろな逸話が残る縁起ものとして重宝されたのですが、1046年~1053年頃、地殻変動により温泉は一度枯れてしまいますが、ぷくぷくと泡立っている海に傷ついたシラサギが身を休めているのを見つけた漁師が海に手を入れると、熱い温泉というのが解り「湯の涌き出づる浦」「沸浦」ということで和倉の海で温泉は発見され、時代が下り大名、公家、豪商などの湯治の場として知られ、加賀藩の命により「沸浦」から「和倉」と定められたのです。
和倉温泉といえば巨大な温泉施設で有名ですが、観光客や地元の人に愛される源泉100%の総湯、無料で足湯を楽しみながら七尾湾を一望できる湯っ足りパーク妻恋舟の湯など、身も心もくつろげる、とうとうと涌き出る温泉を楽しめます。
和倉づくしは四季おりおり数えたらきりがありませんが、地元七尾の豊な海から揚がる新鮮な魚介類、地元の能登野菜、能登米などお腹と心を満たす食材は限りなく、加賀藩が将軍に献上していた伝統食材です。
季節毎の数々の行事は暫く中止ですが、「青柏祭」「石崎奉燈祭」「お熊甲祭」「能登島向田の火祭り」という七尾四大祭りと称される歴史ある行事は多くの人に支えられて必ず復活出来るでしょう。
「能登はやさしや土までも」と古くから言われている、人情あふれる能登半島和倉温泉に早く訪れたいと願っています。
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