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2024年10月22日

「余生は与生悔のない日にして生きる」2024年10月入選作品|老友川柳

老友新聞2024年10月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天 位

余生は与生悔のない日にして生きる

阿部 良子

余生と同じ音を持つ「与生」という言葉。与えられたのか人に与えるのか、いずれにしても生き生き生きるぞという覚悟が伝わり、胸を打ちますね。

地 位

願いごといっぱい受けて流れ星

森井 睦子

流れ星の出ている間に祈ると願いが叶う…と、多くの人が願掛け。それを、人間ではなく星の視点で描いたのは出色。視点をずらす川柳の真骨頂。

人 位

チェンジとて表紙だけでは見放され

瀬川 征光

外見だけ変えても中身が変わらなければ無意味、どころか、見放される。総裁が降りた自民党然り、他の組織然り。普遍的な指摘に昇華、光ります。

五 客

人柄を金の出し方見てはかる

下田 尚保

人柄はお金の使い方で知られるので気を付けよう、とも取れますが、人柄の評価軸がそれでいいの?という警告の意味も。

岸田さん不出馬じゃない落馬です

王田 佗介

自民党総裁選に出ないと表明の岸田総理。その意味合いをズバリ「落馬」だと。「馬」の字を使った皮肉、ウマいですね。

夏休み明けてじいばあ夏休み

菊地 幸子

孫の世話はうれしい半面、疲れるもの。去った後に祖父母の方が夏休みを取りたい気分、共感を呼ぶことでしょう。

年をとり至る所にお辞儀して

新井 純一

年齢と共にお世話になる相手は増えるもの。気が付いたらお辞儀ばかりしている自分、それを客観視できるのが素敵です。

夏らしきこともできないこの暑さ

佐野 磯雄

本来やりたかった季節のあれこれを、暑さで断念せざるを得ないやりきれなさ。酷暑の影響が身に沁みるような一句です。

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