趣味
2024年09月06日
「大江山若葉を揺らす涼風はみどりの地球をかけめぐる風」2024年9月入選作品|老友歌壇
老友新聞2024年9月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
大江山若葉を揺らす涼風はみどりの地球をかけめぐる風
岸 慶子
爽やかな景色に連れて行ってくれる一首。涼風を「みどりの地球をかけめぐる」と大きく捉えました。結句の「風」と同じ言葉が重なりますが、この場合はきちんと作用して一首を引き締めています。
二 席
わが人生喜怒哀楽の日々は過ぎ今残り香の幻灯の日々
岡本 政子
喜怒哀楽に翻弄された日々は過ぎ、今ゆったりと静かな時間を過ごしている。結句「幻灯の日々」が、奥行のある表現で読者に様々な思いを抱かせます。
三 席
ぼさぼさの庭木刈りゆく鋏音若き庭師は空まで広げる
王田 佗介
「空まで広げる」が秀逸です。筆者が子供の時の庭師はいい歳で、縁側に腰かけてキセルを使っていました。今は庭師も若くて仕事が早いんでしょうね。
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