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2024年05月29日

「入社式山あり谷あり墓穴あり」2024年5月入選作品|老友川柳

老友新聞2024年5月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天 位

入社式山あり谷あり墓穴あり

瀬川 征光

社会人になった初日の入社式。実は一筋縄ではいかず、波乱も。それを「墓穴」という強烈な表現にしたのがお手柄です。挽回可能だといいですね。

地 位

停戦の朗報欲しやエイプリル

鈴木 曻

戦乱にあえぐ地域の人たちには待ち遠しい「停戦」。月が替わり春を迎えた日に、嘘でもいいから願う心情が切ないですね。本当でありますように。

人 位

鈍感でないと総理は務まらぬ

王田 佗介

与党の政治スキャンダルや内閣支持率の低空飛行の中、涼しい顔で政局運営を続ける首相。「鈍感」が条件なのかと言いたくなる声を代弁しています。

五 客

人に添い流れに添うて角がとれ

中川 栄子

人生経験を積むと変わりにくいものですが、意固地な自分を離れ、人や流れに添うことで、道を拓く。見習いたい心がけです。

日に一つ自分を褒めて書く日記

阿部 良子

単調になりがちで、日記のネタに苦労するところ、自分を褒める記事を毎日書き続けるのは、潤いある生活の秘訣かも。

休日もオフにならない仕事脳

田中 和代

休日なのに、仕事のことばかり考えてしまう。作者自身のことではなく、ご家族か、親しい方への哀れみの視線を感じます。

記憶なし逃げの口実世変われど

瀬川 征光

犯罪や嘘などを追及された際、「記憶にありません」と供述。お決まりの逃げ姿勢に呆れる気持ちは時代を問いませんね。

恫喝の言葉ともなるスミマセン

佐野 磯雄

通常は謝罪に使われる言い回しが、文脈や場面によっては恫喝になる。気付きにくい事実を的確に指摘する視点が光ります。

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