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2024年04月02日

Z世代を中心とした昭和レトロブーム。「懐かしさ」ではなく「新感覚」。

BS日テレの『小さな村の物語イタリア』という番組が好きで毎週見ている。放送開始2011年の長寿番組で、イタリア国内の山村や海辺の小さな漁村を訪れ、その土地土地の歴史や文化に根ざして暮らす人々の生活を描く。ドキュメントであり紀行番組でもある。なにより見終わってほっこりした気持ちになる。

とりわけ惹かれるのは、家族や友人を大切に、助け合いながら、自然と向き合い心豊かに暮らす村人たちのありのままの姿だ。家族・友人や隣近所まで誘ってのにぎやかなランチ、互いを思いやる心……なぜか懐かしさがこみ上げてくる。

子供だった終戦後の昭和時代、豊かな生活ではなかったが隣近所助け合いながらの〈村社会的〉な生活の記憶と重なり合う。「心豊かに暮らす」とはどういうことなのか。イタリアの「小さな村」には、私たちが忘れてしまった物語がある。

モバイル端末に触れSNSを通じて交流する世代であるZ世代の若ものたちの間でいま、「昭和レトロ」ブームだという。「レコードプレーヤー」「純喫茶」「商店街」「横丁」など昭和時代の物事に惹かれるという。

曰く「サブスクの音楽は聴きたい時にいつでもすぐ聴けるが、レコードプレーヤーはレコードをターンテーブルにのせ、針を落とさないと聴けない『手間』に新鮮さを感じる」という。どうやら「見たこともない新しい感覚のもの」ということのようだ。

「昭和は遠くなりにけり」である。

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