医療と健康
悪夢の原因はストレス
皆さんは普段、夢をよく見ますか?
睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠の2つに大きくわけられます。レム睡眠とは、体は休息をとっていても脳はある程度覚醒している状態のことです。一方、ノンレム睡眠とは、レム睡眠よりも眠りが深い状態を言います。身体だけではなく脳も十分、休息をとっている状態です。
このことからわかるように、ノンレム睡眠中にも夢を見ることはあるものの、多いのは主にレム睡眠中です。
夢を見る原因はいろいろですが、怖い夢や悪夢を見る場合、日常生活上のストレスに原因があることも多いようです。ストレスを抱え、そのことが頭から離れないようだと寝つきも悪く、睡眠が浅くなります。眠りが浅いと、脳はなぜか悪夢を生み出すことがあるのです。
しかし、浅い眠りのときに夢を見ることが多いのであれば、逆に、深い眠りの際には、脳は夢を作りだすことは少なくなるかもしれません。そのためにできることは何でしょう。
人間関係などのストレスは、たいてい、自分だけで解決できることは少ないですね。そうなると、直接ストレスの原因に焦点を当てるというよりも、間接的にストレス対処を行うことが有効です。
たとえば、昼休みに散歩をする、一つ手前の駅で降りて歩いて帰るなど、気晴らしも兼ねた運動を取り入れてみましょう。運動は、疲労回復のための眠りの必要性が高まることから、眠りが安定しやすくなります。また、眠れなくてもあせらないことです。
しかし、それでも、悪夢を見続けたり、そのせいで慢性的な睡眠不足になって日常生活に支障が出ている場合、精神科やメンタルクリニックを受診するとよいでしょう。
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- 山本 晴義 医師
- 心理カウンセラー
日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!
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