趣味
2023年11月09日
「白々と分水山脈明けゆきて目覚むる山小屋露の輝く」2023年11月入選作品|老友歌壇
老友新聞2023年11月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
白々と分水山脈明けゆきて目覚むる山小屋露の輝く
王田 佗介
題詠の「白」「露」「分」の三文字全てを使っての一首。明けていく山々の刻々と変化する様子がくっきりと立ち上がります。「明けゆきて」で朝という事がわかるので、「朝露」を「露」にしました。
二 席
大雨のあとの土嚢が白々と我がふるさとの川に並びて
岸 慶子
大雨の被害、無念さ等、様々な気持の綯い交ぜになった空気感が「白々と」に凝縮されています。
三 席
時にふと電話かけたき友のいてそれだけで良し友の存在
山岸 とし子
ふと声を聞きたくなる友。会わなくても、話すだけで気持ちが落ち着きます。友とはそれだけで十分な存在なのだと思えますね。
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