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2016年09月27日

シニアに人気!ゲームセンター ~新たなコミュニティの場

友達をつくり“常連”に

読者のみなさんは、ゲームセンターと聞いてどんなイメージをもたれるだろうか。一般的にゲームセンターは、高校生をはじめとする若者が集うところだというイメージがある。実はここ数年、このゲームセンターを訪れるシニア世代が増えているという。シニア世代の人たちが、ゲームセンターでどのような楽しみ方をしているのか探ってみた

一人で、友人・孫と一緒に

大手ゲームソフトメーカーであるカプコンは、アミューズメント施設『プラサカプコン』などを全国に展開している。それらの店舗の多くに、シニア層のお客が訪れるという。
「平日はおひとりでいらっしゃる方や、友人との少人数でいらっしゃる方が多いですね。休日はお孫さんやご家族と訪れる方が多いようです。午前中から夕方までの間にいらっしゃって、夕方には帰られる方がほとんどです」
そう話すのは、カプコン店舗運営チームの牛尼伴寛さんだ。また、同業他社が運営するゲームセンターではシニア層のお客は午前中に多く、孫と一緒の人や、ひとりで訪れる人が多いということだ。

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ゲームセンターのシニア世代の利用が増え始めたのは、2012年頃のことだ。その兆候は2006年頃から見え始めていたという。昨今の高齢者の生活スタイルは、一昔前とはずいぶんと異なる。いわゆる“老人らしい形態”に当てはまらなくなってきた。また、当てはめる必要もないだろう。そういう意味でも、若いときにコンピュータゲームに触れたシニアたちにとって、ゲームセンターは特別な施設ではないということだ
しかし、ゲームセンターを訪れたことのない人は、何が魅力なのかわからないかもしれない。カプコンの牛尼さんは、こう語る。
「ゲームセンターには対話、コミュニケーションを楽しみに足を運ばれる方が多いですね。それは高齢者の方も同様で、高齢のお客さま同士の新たなコミュニティになっているようです。シニアのお客さま同士で積極的にコミュニケーションを取り、お友だちをたくさん作って常連になられるケースがみられます」

また、別の同業他社の広報担当も、
「お客さま同士で顔見知りになることがあるようです」
と同意見だ。孫と一緒に訪れる人は、孫との遊び方がひとつ増えることになる。同時にゲームの腕を見せれば、孫は尊敬の念を抱くようだ。

メダルゲームが人気
シンプルだけど頭使う

シニアに人気なのは、どの企業のゲームセンターでもメダルゲームのようだ。メダル貸出機などで代金を払い、メダルと交換。メダルを投入してビンゴゲームやスロットに似たゲームを楽しむというもの。ゲームセンターによってゲームの種類は様々だ。
「メダルゲームは椅子に座って遊ぶことができ、ゲームの内容も反射神経を競うようなものではなく、シンプルながらも頭を使う要素が多いことが人気の理由ではないかと思います」

講座やシニア特典用意
スタッフはサービス介助士取得

このようなシニアの利用に対し、各ゲームセンターは様々なサービスを用意している。シニアが座りやすい椅子に変えたり、メダル枚数をサービスする特典を用意したり、店内を巡回して声をかけたりするなどだ。また、カプコンでは初心者のお客を対象とした、ゲーム無料体験ツアーを最低年1回開催し、ゲームセンターの遊び方のレクチャーをしている。

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「当社ではシニアのお客さまとスタッフ、あるいはシニアのお客さま同士の快適なコミュニケーションの場として機能するよう心がけています。また、シニアのお客さまに適切なサービスを提供できるよう、スタッフのサービス介助士資格の取得を推進しています。現在、27人のスタッフがサービス介助士資格を保有しています」
ゲームセンターに足を運んだことのない読者の方も、この機会に老いも若きも夢中になるゲームを楽しんでみてはいかがだろうか。なお、シニア向けの各社のサービスは、店舗によって異なる。(老友新聞社)

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