趣味
2023年07月21日
「川柳にAI使用負けられぬ」2023年7月入選作品|老友川柳
老友新聞2023年7月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天 位
川柳にAI使用負けられぬ
本庄 一郎
人間の表現活動にもAIが使われる時代に、川柳作りでは負けないよという宣言。危機感の一方、人間の誇りを感じさせて、共感を呼びそうです。
地 位
上辺だけ信じていたら茹で蛙
王田 佗介
生活の様々な局面に訪れる危険に気づかず、気づいた時は手遅れ……そうならないよう警鐘を鳴らす作品。表面ではなく、裏側に目を向けないと。
人 位
私らしさこれから先も出してみる
田中 和代
どんな年齢でも、自分らしさを出すのが生き生きと過ごす秘訣。川柳作りにも当てはまる真理を、やさしい言葉で句にする前向きさが光ります。
五 客
デパートの半額セールマスク盛り
櫓木 香代子
売れに売れたマスクですが、さすがに売れ残りが。バーゲンセールの対象にされる哀れさにいろいろ考えさせられますね。
国民は飢えてミサイル海の中
福田 浩明
役に立ちそうにない兵器に金を注ぎ込み、国民は困窮する図式。皮肉る相手は、お隣の国だけでなく、他の国も?
大谷に元気もらって起きて寝る
王田 佗介
二刀流で活躍する大谷選手のテレビ観戦が日課の人は多いでしょう。時差の関係で視聴後にまた寝るのも、暮らしの一コマ。
一句でき刺さった棘がすっと抜け
田中 和代
難産だった句が完成した喜びは、誰しも経験するもの。比喩が決まり、読んだ人は作者と同じ気持ちになれそうですね。
下手だけど出せば先生目を通り
本庄 一郎
会心の作ではなくても、投稿すれば選者に目を通してもらえる。作品作りの励みに触れて、アピールにもなっていますね。
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