コラム
2023年05月18日
「服のリフォームでボケ防止」~本紙読者投稿より
近頃の私の日常茶飯事、「忘れた!」ということの繰り返しです。なんとかこれに歯止めを利かせよう。私なりに工夫して楽しもう。
昭和一桁育ちの人の場合、子供服は大抵の場合手作りだった。むしろ着せるのを楽しみにしていた。今でいうリフォームでしょうか。
自分のスカートを解いて女の子のワンピースとパンツに仕立て直して、転んだ時に丸見えでも、おそろいだと可愛い。そこには子供がおもいっきり動けるような工夫があった。
男の子には解いた毛糸を「湯のし」にして、これはお兄ちゃんのセーターになるのよと話しながら、両腕にかけてくるくると巻く。そんな事を思い出しながら「これはボケ防止に活かせる」と膝を打った。
もうすぐ夏。古い上着よ、サヨーナラと、青い山脈の鼻歌まじりでご機嫌になる。今の私に合う服を作ろう。イメージが湧いてきた。こうなるとワクワクする。一着仕上げたらパッと着てみて、気に入ったらパッと若やいで出かけよう。
浅草もいいじゃない。池袋から雷門へバスも出ているし、お洒落はいくつになっても大切な自己表現と言うし。
私は今までタンスの中の服を着まわしていた。お洒落とは程遠い。娘はそういう私を見かねたのだろうか、去年の夏、私にワンピースを仕立ててくれた。これがヒントになっているかしら。
いつぞや娘と二人でドイツで着分を求めたものを仕舞い込んでいた。夢のある爽やかなピンクと水色の花柄。
五月晴れ。気分を変えて外出しよう。心が弾んできた。布選びにまずは出かけよう。吉祥寺行きのバスに乗ろう。店に着いたら、ためらわずに気に入った柄を手に取ろう。すでに具体的に動き始めている。
(埼玉県 S・K)
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