趣味
2023年05月08日
「やわらかき春のひかりの差し込んだ無人駅にも人の集まる」2023年5月入選作品|老友歌壇
老友新聞2023年5月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
やわらかき春のひかりの差し込んだ無人駅にも人の集まる
鈴木 とく
やわらかな春の日差しと無人駅。取り合わせに作者独自の工夫があります。
二 席
裸木の上に雲舞う早春を浅しと呼ぶか淡しと呼ぶか
岡本 政子
雲が「舞う」という表現が適切かどうか評価の分かれるところですが、そこを凌駕する下の句が光ります。
三 席
保母の弾くピアノの音色春の窓幼き児らの巣立ち間近し
荻野 徳俊
「ピアノの音色春の窓」の畳み掛けが効果的です。春の雰囲気がやわらかく伝わります。
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