趣味
2023年04月20日
「節分会鬼は我が家の用心棒」2023年4月入選作品|老友川柳
老友新聞2023年4月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天 位
節分会鬼は我が家の用心棒
王田 佗介
節分には「鬼は外」と皆から豆で追われる存在が、実は用心棒なのだと言い切る。逆転のヒーローを見る気にさせて、心地よさを演出していますね。
地 位
美容室の帰路遠回りしたくなり
阿部 良子
髪の毛すっきり、気分爽快な中、わざわざ遠回りして、外を歩く喜びを満喫したい。長かった外出自粛におさらばという心情も、重なるようですね。
人 位
それぞれにスマホ見ていて会話なし
岡本 政子
何年か前から全国的に広がっている光景。せっかく一緒に居るのに、会話もないなんて、と言えない人たちの代弁をするのも、川柳作者の役割です。
五 客
夫という博識抱いて生きてゆく
田中 和代
ご主人に多々ある要素の中で「博識」を強調するのもインパクトありますが、それを「抱いて生きてゆく」覚悟に脱帽です。
いやな世を侍ジャパン吹き飛ばせ
本庄 一郎
野球世界一をめざすWBCの熱戦。強者をそろえた日本代表の活躍は、閉塞感突破の呼び水に、という期待が浮き彫りに。
勝ち越せばかける言葉もリズミカル
田中 和代
大相撲の力士インタビューでしょうか。ほっと笑顔をこぼす相手に、聞き手もポンポンと調子のいい言葉遣い、納得です。
コロナ禍に追討ち掛ける物価高
鈴木 曻
生活に影響するコロナ騒ぎに加えて物価高騰。庶民にはたまらない仕打ちを「か」音を四つ使い、畳み込むのが鮮やかです。
手伝うも味付け部門妻の城
本庄 一郎
お料理を手伝う微笑ましい行動も、こと味付けに関しては奥様の専権事項という様相が濃くなるのですね。ありがちな風景。
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