趣味
2022年09月06日
「子等の打つ水鉄砲は孤を描き銀の水円銀の架け橋」2022年9月入選作品|老友歌壇
老友新聞2022年9月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
子等の打つ水鉄砲は孤を描き銀の水円銀の架け橋
荻野 徳俊
子供達が打つ水鉄砲と、その子供達の無邪気な様子、ひいては現在の平和に対するしみじみとした感慨が、結句「銀の架け橋」から伝わります。一点だけ「水円」と「孤を描き」の意味の重複が気になります。推敲してみて下さい。
二 席
猛暑日に打ち水のごと夕立が降ってくれぬか天仰ぎ見る
藤澤 忠男
暑い日が続く今年の夏。せめて夕立が降ってくれれば少しは涼しくなるのに、という素朴な願い。「打ち水のごと」がいいですね。
三 席
鉢植えの朝顔今朝は三つ咲き明日咲くつぼみ陰に隠れて
鈴木 とく
毎朝、朝顔の鉢を見るのを楽しみにしておられるのでしょう。そして花の陰には、明日咲くつぼみがあるというのがいいですね。「三つ」という具体的な数字が効果的です。
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